夜尿症について
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【各タイプのの典型例】
1. 多尿型夜尿症の典型例 | 2. 膀胱型夜尿症の典型例 | 3. 混合型夜尿症の典型例
1.多尿型夜尿症の典型例
 おむつ測定の見方:例えば3日目は0時から3時の間に170mlの夜尿があり、3時から6時の間にさらに200mlの夜尿があったことを示しています。この日は6時に起きてトイレで200mlの排尿をしています。従って夜間尿量は夜尿の合計尿量=370mlと起床時尿量200mlを加えた合計ですから570mlということになります。この年齢では200ml以上を夜間多尿と判定します。起床時尿で尿浸透圧を測定しますが、判定は900mOsm/l以上を正常値、799mOsm/l以下を低値、800〜899mOsm/lを境界値と読みます。したがってこの少年は明らかな異常低値を示し、抗利尿ホルモンの夜間分泌低下を示唆する値でした。実際に起床時尿で尿浸透圧を測定したところ18pg/mgCrで、55.8pg/mgCr以上が正常範囲なので、やはり抗利尿ホルモンの分泌低下が証明されました。また1回夜尿量は既に述べたように膀胱容量を示しています。この少年の平均膀胱容量は200ml以上なので正常と判定します。以上より、この少年の病態は、抗利尿ホルモンの夜間睡眠時分泌が低いために、薄い多量の尿が造られ、膀胱容量を超えてしまったために夜尿が発生したものと考えられます。
2.膀胱型夜尿症の典型例
 まず目に入るのは1回夜尿量でしょう。先ほどの多尿型夜尿症例とは一桁少ないですね。これは膀胱容量が異常に少ない事を示しています。また夜間尿量が正常で、起床時尿浸透圧が高く、良く濃縮されていることを示しています。この子の病態は、夜間睡眠時の抗利尿ホルモンは正常に分泌されていますが、尿を溜めておく膀胱が異常に小さい為に、夜間尿量が正常であるにもかかわらず、夜中のある時点で膀胱は満タンになり夜尿をしたと考えられます。
3.混合型夜尿症の典型例
 夜間尿量の増加と膀胱容量の低下が同時に認められました。起床時尿浸透圧も異常低値です。また起床時尿中AVP濃度は32 pg/mgCrと低値でした。つまりこの少年は多尿型と膀胱型の各要素を兼ね備えていることがわかります。
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