夜尿症について
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【行動療法について】
 行動療法とは薬を使用しない治療法で、夜尿症治療の場合には膀胱訓練と干渉低周波療法と夜尿アラームがありますが、共に最終目的が膀胱容量の増大にあります。
膀胱容量が低下した膀胱型夜尿症と混合型夜尿症が対象となります。
1. 排尿抑制訓練 = がまん尿訓練
 膀胱訓練とは夜間睡眠時の膀胱容量を増大させるために行なう訓練で、具体的には日中に尿意を感じても、出来るだけ排尿をがまんさせて膀胱を膨らませて、膀胱容量を大きくする治療法です。限界は個人によって違いますが、本人のモチベーションが大きく左右します。夜尿症を治したいと云う気持ちが強い子と親に言われて嫌々ながら受診した子とではモチベーションに大きな差があり、当然がまん尿量は大きく違ってきます。周りの者は本人の意識を高めるように、がまん尿の意義について何度も何度も頭にインプットさせる必要があります。そして患児自らがすすんでやるように教育する必要があります。
2. 排尿中断訓練
 ちびるタイプの夜尿(不安定膀胱)に対しては排尿抑制訓練の他に排尿中断訓練を行います。これは排尿の途中で瞬時に外尿道括約筋を自分の意志で強く収縮させ排尿を中断する訓練法です。排尿の放物線を尿線と言いますが、『尿線を切る』と表現します。
この尿線を切る訓練を毎日排尿毎に行なうことによって尿道の収縮力を強化できます。
3. 干渉低周波療法
 電極を腹部と臀部に交差させて貼付して、低周波電流を流すと膀胱や尿道に作用して筋肉の収縮強化を図り、神経を刺激して膀胱の早期収縮(膀胱容量低下)を防止し、これにより膀胱容量は増大します。この治療法は非常に有効ですが、これを実際に行なっている施設は非常に少ないので、治療を受けられないことがほとんどです。
4. 夜尿アラーム療法
 夜尿アラームと云う特殊なブザー装置を使用して行なう治療法です。この装置は、下着にセンサーを取り付け、電線でブザー装置に接続して、夜尿で下着が濡れるとセンサーが感知してブザーが鳴る仕組みになってます。
アラームが鳴ったら、すぐに起こして排尿をがまんさせます。しばらく我慢させて、尿意が消失したら再び眠らせます。この際、専門家の間でも賛否両論がありますが、私はトイレへ連れて行って排尿をさせないように指導してます。こうすることで夜間の膀胱の溜めを良くする効果が出ます。
この治療は解離型夜尿症に有効です。解離型夜尿症は夜間の膀胱容量が非常に少なく、日中の膀胱容量が多く、両者の膀胱容量に大きな解離があるタイプの夜尿症です。
私のところでの治療成績は下記の通りです。
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