夜尿症について
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【昼間のおもらし(尿失禁)について】
 昼間のおもらし(尿失禁)が少量ならまだしも、尿意を感じる間もなく、あるいは少しの間我慢出来たとしても我慢しきれず多量の尿失禁をしてしまうと、匂いがきつく友達やまわりの者に不快な思いをさせてしまい、いじめの原因になり、やがて登校拒否という深刻な問題を引き起こすことになります。
 しかし実際にはこのような深刻なケースは少なく、尿意を感じているにもかかわらず遊びに夢中になりトイへ行かずに排尿を我慢し、ついには我慢しきれずチビリ始め、あわててトイレに駆け込むケースが多いようです。このようなケースはあまり心配はいりません。どのような状態なら心配がいらないのかをもう少し考えてみましょう。尿意を感じているのに排尿を我慢する動作は誰しも経験があると思います。子供がこのような仕草をしたら、親は子供にトイレへ行くように促すでしょう。しかし子供は遊びを続けていたい一心で尿意を否定します。膀胱に尿がどんどん溜まり、ついには満タンに達します。この時「排尿のしくみ」で説明したように、自律神経の働きで膀胱は勝手に収縮し尿道は開いてしまいますが、大脳は運動神経に命令して尿が漏れないように尿道をきつく閉じさせます。
 オシッコを我慢するのは人間の本能ですが、我慢の仕方がよく解らない子供がいます。このような子供はチビリが始まり、すぐにトイレへ駆け込めば下着だけで済みますが、グズグズしていたらズボンまでビッショリと濡らしてしまいます。尿道には外尿道括約筋と呼ばれる筋肉がありますが、我々はこの括約筋を本能的に収縮させて尿道を閉じ、排尿を抑制しています。オシッコを我慢できない子供たちはこの括約筋を意識的に締めつけて閉じるコツを会得していません。
 この問題は排尿抑制訓練(がまん尿訓練)と呼ばれている方法で克服することができます。外尿道括約筋を収縮させなさいと言ってもピンときませんよね。実はこの外尿道括約筋と肛門括約筋とは親戚のような関係にあり、同じ神経で調節されています。例えば排便をがまんする時は肛門をギュッと締めつけますが、これは実は肛門括約筋を収縮させて閉じているのです。しかもこの時には同時に外尿道括約筋も無意識に一緒に締めつけています。従って排便を我慢しながら排尿することは出来ないし、逆に排便しながら排尿を止めることも出来ません。常に排便と排尿は同じ動作をするのです。この性質を利用して訓練を行ないます。つまり排尿を我慢させる時に、排便をがまんするように肛門を意識的にきつく閉じさせるのです。これなら出来そうですね。うまくできなければ、肛門を指で軽く刺激して反射的に閉じさせるのが有効です。こうすると、同時に外尿道括約筋が収縮し尿道がきつく閉じ、排尿を抑制できるのです。これを親が可能な限り毎日やると、子どもはいつのまにかコツを飲み込み、無意識にオシッコを我慢出来るようになります。
 尿意を感じる間もない多量の尿失禁や、少しの間我慢出来ても結局我慢しきれず多量の尿失禁をしてしまう場合は、排尿機能障害を専門とする泌尿器科に相談するべきです。
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